2014年4月 - 2016年3月
ウイルス感染への細胞応答を活用した水中感染性腸管系ウイルスの迅速検出手法の開発
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究 挑戦的萌芽研究
本研究は、新規な感染性ウイルス検出手法に活用可能な細胞応答遺伝子を同定することを目指すものである。細胞小器官内の陽イオン濃度を制御するイオンチャネルタンパク質の遺伝子について、ウイルス感染後の発現量をモニタリングしたところ、KCNJ4遺伝子発現量は感染多重度=1で24時間後、感染多重度=0.1で36時間後に有意に増加していた。SCN7A遺伝子は、両方のMOI条件で24時間後に有意に増加していた。これらの結果から、KCNJ4およびSCN7A遺伝子が、感染性ウイルスの存在を早期に検出することが可能な遺伝子マーカーであることが示された。
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- 課題番号 : 26630244
- 体系的課題番号 : JP26630244