2011年1月
移動行動プラン支援システムの提案とそのユーザビリティ評価
電子情報通信学会論文誌D
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- 巻
- J94-D
- 号
- 1
- 開始ページ
- 印刷中
- 終了ページ
- 241
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- 出版者・発行元
- 一般社団法人電子情報通信学会
本論文ではGarlingの指摘に基づいて,外出前に移動行動プランを練るための視覚障害者用支援システム(Travel Plan Assist System,あるいはTPAシステム)を開発した.特に視覚障害者の外出率は低く,赤外線音声情報案内装置など実際の外出を支援するシステムと並べてTPAシステムを開発することは重要である.視覚障害者が自らの外出計画を自己決定できるよう,TPAシステムでは階層化意思決定法(AHP)と地理情報システム(GIS)を用いて構築されている.本論文では視覚障害者が介助者の手助けなしでTPAシステムを操作できるよう,上述の処理部に加えて入出力部を完成させた.入力部では新潟市万代地区(商業地区)のデータベースを作成し,それを用いて出発地と目的地を一覧表から選択できるようにした.出力部では再生,停止,早送り,巻戻し機能を用いて視覚障害者が経路の音声案内を操作できるようにした.視覚障害者とシステム設計者(晴眼者)によるTPAシステムのユーザビリティに関する評価実験(設計者-初心者の評価法あるいはNEM)を行った.その結果,音声の一時停止や巻戻し機能がユーザの空間認識にとって重要であることが分かった.
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 1880-4535
- CiNii Articles ID : 110008006564
- CiNii Books ID : AA12099634