基本情報

所属
独立行政法人国立病院機構京都医療センター 臨床研究センター 予防医学研究室長
学位
医学博士(京都府立医科大学)

研究者番号
40335443
ORCID ID
 https://orcid.org/0000-0002-2625-571X
J-GLOBAL ID
201901011619677851

【予防医学と個別化医療】
糖尿病をはじめとする生活習慣病の予防について,胎児(妊娠)期から高齢期のヒトを対象に,介入研究や観察研究を行っています。基礎的な研究としては、動物実験で褐色脂肪/ベージュ脂肪の活性化に関する研究を行い、ヒト(特に、小児)へのトランスレーショナルリサーチに取り組んでいます。
■ 褐色脂肪/ベージュ脂肪研究では、肥満モデル動物を用いてβ3-アゴニストの抗肥満・抗糖尿病作用を報告してきました。このβ3-アドレナリン受容体は、褐色脂肪/ベージュ脂肪で熱産生を行うとともに、白色脂肪で脂肪分解に関わっています。ヒトでは皮下脂肪よりも内臓脂肪に多く、その多型(Trp64Arg)は内臓脂肪型肥満の発症と関連しています。また、その多型を持つ肥満者は減量が困難なこともわかり、生活習慣病予防の個別化医療の先駆けの結果が得られています。従来、ヒトにおける/ベージュ脂肪の測定はPET/CTを用いて行われてきましたが、被爆や測定費用が膨大となることから、小児での研究は進んでいませんでした。ベージュ脂肪は成人には少なく、小児での役割が大きいと考えられていますが、研究はほとんど進んでいません。このベージュ脂肪を最も活性化するのが寒冷刺激です。そのため、屋外で運動する習慣がなくなったことが小児肥満を増長させている可能性があります。現在、小児でも測定可能な近赤外線法やサーモグラフィ法などの開発に成功し、小児における研究が進むことが期待されています。

■ 予防医学では,糖尿病やメタボ予防に取り組んでいます。日本糖尿病予防プログラム(JDDP)や糖尿病予防のための戦略研究J-DOIT1の成果は国際的にも高く評価されています。現在、対費用効果の高い介入方法として生活習慣病予防アプリの開発にも取り組んでいます。また、遺伝子解析を用いずに個別化する手法(機序計算モデル)や次世代ナッジの研究にも着手しています。

学歴

  1

論文

  227

MISC

  75

書籍等出版物

  45

講演・口頭発表等

  3