2014年4月 - 2019年3月
日本語ライティング評価の支援ツール開発:「人間」と「機械」による評価の統合的活用
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
本研究は,人間によるライティング・パフォーマンス評価と機械学習に基づく自動レベル推定とを統合させることによって,第2言語としての日本語ライティング教育・評価のウェブベースの支援ツールを開発することを目的とする。
最終年度の2018年には,自動評価システム(GoodWriting Rater)を完成させ,公開することができた。これは,「比較・意見(論証)」のライティングのトレイト別(「ホリスティック」及び「目的・内容」「構成・結束性」「日本語」)自動レベル判定,テキスト情報の提供,使われたメタ言語のハイライトを行う。自動評価システムは本科研のサイトとリンクし,サイトには「レベル別ライティング・サンプル」「評価用フローチャート」等も公開している。
成果発表としては,8月のICJLE(イタリア)で,ライティング評価のフローチャートの開発についての口頭発表とヨーロッパの学習者のライティング・サンプルのポスター発表を行った。CAJLE(カナダ)では,フローチャートを用いたライティング評価のラウンドテーブルを行い,本評価法が非漢字圏でのライティング教育や継承語教育で使えないか検討した。12月には,本科研主催で自動評価システムの公開セミナーを実施した。さらに,2019年3月には,名古屋大学でライティング評価の統一を目指すワークショップを行った。3月中旬には,ベルギー日本語教師会で自動評価システムの講演・ワークショップを行い,自動評価システムを使用してベルギーの学習者のライティングを分析した。
以上のように,本科研の目的はほぼ達成できたが,自動評価システムの精度に関しては,学習データ数の制約により完全ではない。しかし,人間の評価を機械に学習させ構築した日本語の自動評価システムとしては,恐らく初めての試みであり,その点は評価できる。今後は,海外研究協力者との共同研究の可能性を検討したい。
最終年度の2018年には,自動評価システム(GoodWriting Rater)を完成させ,公開することができた。これは,「比較・意見(論証)」のライティングのトレイト別(「ホリスティック」及び「目的・内容」「構成・結束性」「日本語」)自動レベル判定,テキスト情報の提供,使われたメタ言語のハイライトを行う。自動評価システムは本科研のサイトとリンクし,サイトには「レベル別ライティング・サンプル」「評価用フローチャート」等も公開している。
成果発表としては,8月のICJLE(イタリア)で,ライティング評価のフローチャートの開発についての口頭発表とヨーロッパの学習者のライティング・サンプルのポスター発表を行った。CAJLE(カナダ)では,フローチャートを用いたライティング評価のラウンドテーブルを行い,本評価法が非漢字圏でのライティング教育や継承語教育で使えないか検討した。12月には,本科研主催で自動評価システムの公開セミナーを実施した。さらに,2019年3月には,名古屋大学でライティング評価の統一を目指すワークショップを行った。3月中旬には,ベルギー日本語教師会で自動評価システムの講演・ワークショップを行い,自動評価システムを使用してベルギーの学習者のライティングを分析した。
以上のように,本科研の目的はほぼ達成できたが,自動評価システムの精度に関しては,学習データ数の制約により完全ではない。しかし,人間の評価を機械に学習させ構築した日本語の自動評価システムとしては,恐らく初めての試みであり,その点は評価できる。今後は,海外研究協力者との共同研究の可能性を検討したい。
- ID情報
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- 課題番号 : 26284074
- 体系的課題番号 : JP26284074
この研究課題の成果一覧
絞り込み
講演・口頭発表等
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Venezia International Conference on Language Education 2018 2018年8月3日
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第三回 学習者コーパス・ワークショップ ―学習者コーパスから第二言語習得を考える― 2017年12月3日
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The 15th EAJS International Conference/第 21 回ヨーロッパ日本語教育シンポジウム 2017年9月2日
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第42回アカデミック・ジャパニーズ・グループ研究会 2017年6月17日 招待有り
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東京外国語大学語学研究所定例研究会 2017年5月24日
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日本語教育学会研究集会<東北地区> 2016年11月26日 招待有り
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2016年度日本語教育学会春季大会 2016年5月21日
Works(作品等)
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