2011年4月 - 2014年3月
神経およびグリア細胞におけるイノシトール三リン酸を介したシナプス維持機構の解析
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究(A)
- 課題番号
- 23689015
- 配分額
-
- (総額)
- 27,430,000円
- (直接経費)
- 21,100,000円
- (間接経費)
- 6,330,000円
成体の脳が安定して機能するには、シナプスの機能が維持される必要がある。そして「勘が鈍る」という、適切な入力の遮断による脳機能低下を示唆する概念が存在する。申請者らは、この概念を「脳における持続的経験入力依存的なシナプス維持機構」という、実験的に検証可能な課題に翻訳し研究に着手した。
成熟マウスのヒゲを切除することにより、大脳皮質においてシナプス強度が低下することを確認した。これには、神経細胞における代謝型グルタミン酸受容体およびイノシトール三リン酸(IP3)シグナリングの遮断が関与していた。以上より持続的ヒゲ入力により惹起されるIP3シグナリングがシナプス維持に必須であることが明らかとなった。
成熟マウスのヒゲを切除することにより、大脳皮質においてシナプス強度が低下することを確認した。これには、神経細胞における代謝型グルタミン酸受容体およびイノシトール三リン酸(IP3)シグナリングの遮断が関与していた。以上より持続的ヒゲ入力により惹起されるIP3シグナリングがシナプス維持に必須であることが明らかとなった。