共同研究・競争的資金等の研究課題

2018年4月 - 2022年3月

持続的な平和と開発のためのガバナンス:ネットワーク科学とデータ科学を用いた研究

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(A)  基盤研究(A)

課題番号
18H03621
体系的課題番号
JP18H03621
配分額
(総額)
42,770,000円
(直接経費)
32,900,000円
(間接経費)
9,870,000円

今年度は,交付申請書に記載した研究実施計画にしたがって関連研究のサーベイを中心に進めた.具体的には,グローバルガバナンス・国際関係・人間の安全保障などの分析対象に関わる諸分野およびネットワーク科学やデータサイエンスなどの分析手法に関わる諸分野について,文献収集を進め,順次その内容の検討を行った.博士課程の大学院生複数名をリサーチアシスタント(RA)として雇用し,サーベイの補助を担ってもらったほか,来年度以降本格的な分析対象となるケースの選定も進めてもらっている.
また,2018年11月には,本科研の全体会合を東京大学駒場キャンパスで開催し,RAも含む研究組織のメンバー全員の顔合わせの機会を持った.その際,研究の目的や計画について改めて情報共有を図ったほか,ネットワーク科学の手法を国際開発援助レジームに適用する研究代表者の研究についても報告し,これを踏まえて今後の研究の方向性や進め方についてより踏み込んだ議論を行った.さらに,2019年2月には,神戸の理化学研究所にて,一部メンバーの間でネットワーク科学の勉強会を実施した.その際も,今後の共同研究のあり方について具体的な議論を行った.
最後に,研究組織のメンバーは,本科研の補助も得て,各自初年度から活発に研究活動を展開し,関連する学会や学術誌で成果を多数発表している.いくつか例をあげると,キハラハントは,平和構築や国連警察についての研究を進め,内外の査読誌に研究成果を発表している.村瀬は,社会ネットワークや共有地の悲劇に関する理論的な研究を展開し,理論生物学や物理学などの海外査読誌に成果を公表している.大石は,コンゴ民主共和国の武装組織の離合集散に関する研究を内外の学会で発表した.福西は,世銀の会合でエチオピアの職業訓練と労働市場に関する研究を報告している.
こうした国内外への成果の発信を来年度以降さらに進めていきたい.

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-18H03621
ID情報
  • 課題番号 : 18H03621
  • 体系的課題番号 : JP18H03621

この研究課題の成果一覧

論文

  8

MISC

  3

講演・口頭発表等

  9