MISC

2020年

炭酸脱水酵素-IX高発現腫瘍イメージングを目的とした99mTc-ヒドロキサムアミド錯体の開発

JSMI Report
  • 飯國慎平
  • ,
  • 渡邊裕之
  • ,
  • 志水陽一
  • ,
  • 小野正博

13
1
開始ページ
27
終了ページ
31
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
日本分子イメージング学会

炭酸脱水酵素-IX(CA-IX)は腫瘍の低酸素領域において特異的に高発現することから、腫瘍のインビボイメージングを目的としたCA-IXプローブの開発研究が活発に行われてきた。本研究では、CA-IXリガンドであるウレイドスルホンアミド(UR)を2価導入した99mTc-ヒドロキサムアミド錯体である[99mTc]URB2A、[99mTc]URB2B、および[99mTc]MURB2を設計・合成した。インビトロ細胞結合実験において、いずれの99mTc標識化合物もCA-IX高発現細胞に対する特異的結合性を示した。また、CA-IX高発現腫瘍移植モデルマウスを用いた体内分布評価では、[99mTc]URB2Aが最も高い腫瘍集積性を示した。以上の結果より、URを基盤とした99mTc-ヒドロキサムアミド錯体は、CA-IX高発現腫瘍のインビボイメージング用プローブとして機能する可能性が示された。(著者抄録)

リンク情報
J-GLOBAL
https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=202002216562794558
ID情報
  • ISSN : 1882-6490
  • 医中誌Web ID : 2020209443
  • J-Global ID : 202002216562794558

エクスポート
BibTeX RIS