講演・口頭発表等

2017年11月3日

中小建設業者のCSRに関する考察-災害ボランティア活動との接続可能性 についての検討

第56回土木計画学研究発表会・秋大会

記述言語
日本語
会議種別
口頭発表(一般)
主催者
土木学会 土木計画学研究委員会
開催地
岩手大学

本論の目的は,各地方の公共事業の担い手である中小建設業者が,災害時のボランティア活動と連携することにより,CSR(企業の社会的責任)を果たせる可能性があることを,2つの事例から検討することである.まず,欧州で発展したCSRの本来的な意味について確認し,建設業における「社会問題と本業との統合」は何を意味するかについて考察する.次いで,災害ボランティア活動は地元密着型の中小建設業との親和性が高いことを示し,建設業が従来行ってきた「災害協定」に基づく社会貢献だけでなく,災害時の被災地支援活動を行うNPOや市民活動組織との積極的な連携により,より直接的に市民の信頼を獲得できることを示す.