MISC

2010年1月

身体図式を基礎とした動的イメージの生成の脳内メカニズム(1)(脳のモデルと生物模倣情報処理1,生物模倣情報処理,機械学習,一般)

電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング
  • 乾 敏郎
  • ,
  • 山口 陽子
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  • 佐藤 直行
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  • 水原 啓暁
  • ,
  • 笹岡 貴史
  • ,
  • 朝倉 暢彦

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363
開始ページ
13
終了ページ
18
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
一般社団法人電子情報通信学会

本稿では,まず下側頭葉と頭頂葉,運動前野からなるネットワークにおける心的回転のモデルを提案した.続いて,海馬を含むネットワークにおいて,多物体イメージの心的回転(視点変換)のモデルを提案した.これらのモデルに基づき,イメージ操作に関わる神経基盤をfMRIを用いて検討を行ったところ,心的イメージ時に運動前野と下頭頂小葉において有意な活動がみられ,さらに,回転角度と右頭頂-後頭領域において,心的回転の回転角度依存の活動がみられた.これらの結果は,心的回転の提案モデルの妥当陸を支持するものである.また,物体の心的回転において,優先的に選択される回転軸が環境の鉛直軸に基づくものであることを心理物理学的実験によって明らかにした.さらに,物-場所記憶において,シータ帯域での脳波の発生によって,前頭眼野と側頭葉内側面を繋ぐネットワークが動的に形成されることをfMRIと脳波の同時計測によって明らかにした.

リンク情報
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/110008002070
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN10091178
ID情報
  • ISSN : 0913-5685
  • CiNii Articles ID : 110008002070
  • CiNii Books ID : AN10091178
  • identifiers.cinii_nr_id : 9000002390665

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