2019年3月
共通点の共有から始まる国際交流-留学生と中学生の交流活動の事例研究-
言語文化教育研究学会第5回年次大会予稿集
- 開始ページ
- 112
- 終了ページ
- 115
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(大学,研究機関等紀要)
- 出版者・発行元
- 言語文化教育研究学会
留学生と地域の小・中学生との交流は,特に大学の地域貢献や,もしくは日本社会や文化に対する理解を深めることを目的として,広く行われている活動であると言える。ただ,発表者はこれまで地域の小中学校での交流活動に関わる中で,久保田(2015)やOhri(2016)の指摘と同様,1)英語という一つの言語でのコミュニケーションや言語能力に焦点が当てられがちになってしまうこと,2)国や文化,人に対する固定的な見方を強化したり,外国人と日本人という差異を強調してしまったりすることを課題として認識するようになった(米本,2016)。
そこで,本発表では,中学校1校で行った中学生と大学院留学生との交流活動を取り上げ,共通点の共有から始まる交流活動について報告するとともに,交流を通して特に「個」がどのように意識化され,どのような意識が育まれたのかを議論,共有することを目的とする。
そこで,本発表では,中学校1校で行った中学生と大学院留学生との交流活動を取り上げ,共通点の共有から始まる交流活動について報告するとともに,交流を通して特に「個」がどのように意識化され,どのような意識が育まれたのかを議論,共有することを目的とする。