共同研究・競争的資金等の研究課題

2021年8月 - 2023年3月

発達特性を持つ児の母のソーシャルキャピタルと育児不安感との関連に関する質的研究

日本学術振興会  科学研究費助成事業 研究活動スタート支援  研究活動スタート支援

課題番号
21K21168
体系的課題番号
JP21K21168
配分額
(総額)
2,600,000円
(直接経費)
2,000,000円
(間接経費)
600,000円

幼児期及び学童期の発達特性を持つ児の母のソーシャルキャピタルが育児不安に与える影響を明らかにするために、育児不安に与える影響に関する文献検討を行った。ソーシャルキャピタルと育児不安に関連する研究はなかったが、子どもの気質などの子どもの特徴とソーシャルサポートの有無が育児不安につながる要因であり、発達障害の受容段階によって異なるということが明らかとなっていた。
また、今回使用する分析方法である修正版グラウンデットセオリーアプローチは、手順が細かく定められているため、書籍を活用し、適切な対象者数や質問項目を含め方法に関する研鑽を深めた。また、ソーシャルキャピタルには多種多様な定義がされているため、本研究で使用する定義を行った。
その結果を踏まえ、今後、発達特性を持つ児の母が人や組織とのつながりから受けた正負両方の影響を経て培われるSC醸成プロセスを半構造的インタビューにより聞き取り、修正版グラウンデッド・セオリーアプローチによって分析する予定である。
市町村保健師は、乳幼児期の子どもの健やかな成長を支援するために、乳幼児健診等において、保護者の育児不安解消への助言等を行うとともに、SC醸成を含めた地域保健対策の企画・運営を行う役割を担っている。発達特性をもつ児の母が子育てを行いやすいソーシャルキャピタル醸成の在り方や必要な支援を明らかにすることにより、発達特性をもつ児の母への時期を考慮した保健師の子育て支援方法を一助を得ることができる。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-21K21168
ID情報
  • 課題番号 : 21K21168
  • 体系的課題番号 : JP21K21168

この研究課題の成果一覧

講演・口頭発表等

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