1999年
Effect of salinity on the growth and development of rice (Oryza sativa L.) varieties.
Japan Journal of Tropical Agriculture
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- 巻
- 43
- 号
- 4
- 開始ページ
- 285
- 終了ページ
- 294
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.11248/jsta1957.43.285
- 出版者・発行元
- Japanese Society for Tropical Agriculture
幼苗期の耐塩性が異なるイネ6品種を塩分濃度の異なる土壌を詰めた4リットルポット (ポット当たりの塩化ナトリウム投入量は, 0g, 5g, 10gおよび15g) で栽培し, 生長と収量の反応を調べた.幼苗期に耐塩性のあるKala Rata1-24とIR4595-4-1-13は高塩分土壌でよく生長したが, やはり耐塩性とされるNona BokraとPokkaliでは出葉速度, 分げつおよび草丈の生長が塩ストレスによって抑制され, その程度は幼苗期に塩感受性とされるIR28とMangasaと同じであった.収量の低下はIR28, Mangasa及びPokkaliで大きいとともに, 減収をもたらす収量構成要素は品種によって異なり, IR28とPokkaliでは穎花数の減少, Mangasaでは白穂の発生による不稔であった.成熟期における穂首節間, 止葉および上位から第3葉のナトリウム含有率は, Mangasaを除く5品種でほとんど変らなかったものの, Mangasaでは極めて低かった.これらの結果から, 品種の耐塩性は生育段階によって変ること, 植物体ナトリウム含有率が低いことは, 収量に関して耐塩性と対応しないことが分かった.
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.11248/jsta1957.43.285
- ISSN : 0021-5260
- CiNii Articles ID : 130004373702