論文

査読有り
2018年12月

KURAMAシステムを用いた走行サーベイによる2016年までの東日本広域における空間線量率の減少傾向

Journal of Environmental Radioactivity
  • 安藤 真樹
  • ,
  • 三上 智
  • ,
  • 津田 修一
  • ,
  • 吉田 忠義
  • ,
  • 松田 規宏
  • ,
  • 斎藤 公明

192
開始ページ
385
終了ページ
398
記述言語
英語
掲載種別
DOI
10.1016/j.jenvrad.2018.07.009

福島第一原子力発電所周辺の空間線量率分布調査の一環として、KURAMAシステムを用いた走行サーベイが2011年から東日本広域において実施されてきた。2016年までに蓄積された大量の測定データ(2012年までについては既報)を解析し、福島第一原子力発電所から80km圏内の空間線量率の避難指示区域内外、土地利用状況、当初線量率及び県単位について減少傾向を評価した。福島第一原子力発電所から80km圏内の平均線量率は、放射性セシウムの物理減衰に比べ顕著に減少し、環境半減期の速い成分と遅い成分はそれぞれ0.4年及び5年と求められた。土地利用状況では、森林での線量率減少が他より遅く、建物用地において最も速い傾向にあった。福島県に比べて宮城県や栃木県では事故後早い時期において線量率の減少が早いことが分かった。走行サーベイにより測定された線量率の経時変化は、攪乱のない平坦地上においてNaI(Tl)サーベイメータを用いた測定結果より事故後1.5年後まで減少が早く、その後は同じ減少速度であることが分かった。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.1016/j.jenvrad.2018.07.009
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5061244
ID情報
  • DOI : 10.1016/j.jenvrad.2018.07.009
  • ISSN : 0265-931X

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