論文

査読有り
2001年6月

妊娠期・出産後2年間の女性の心理・社会的状態に関する調査(第1報) 妊婦の心理・社会的状態

女性心身医学
  • 丸山 知子
  • ,
  • 吉田 安子
  • ,
  • 杉山 厚子
  • ,
  • 須藤 桃代

6
1
開始ページ
93
終了ページ
99
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(一社)日本女性心身医学会

札幌市内8箇所及び道内7箇所の産婦人科病院又は総合病院で妊婦検診を受けた妊娠28週以降の妊婦を対象に,29項目からなる心配尺度の質問紙,ローゼンバーグのセルフエスティーム(SE),及びエジンバラ産後鬱病調査票(EPDS)を妊婦695名に配布し有効回答数は465名であった.その結果,1)初妊婦61.5%,経妊婦38.5%,平均28.9歳,最終学歴は高校卒業が最も多く48.1%であった.家族構成は核家族が83.0%,拡大家族は10.8%であった.職業は専業主婦が70.8%,有職者は28.0%であった.2)心配尺度とEPDSは0.618,SEは-0.448で各々有意に相関があった.3)妊婦の援助者は実母が最も多く,次いで夫であった.今回の妊娠は,計画的43.9%,計画外23.2%,どちらでもよかった30.1%であった.4)妊娠中の心配尺度が平均3以上の項目は,夫の育児への協力,夫が側にいてほしいという夫のサポートと,妊娠前の容姿にもどるか気になる,体重が気になるという身体的イメージに関する項目であった.この他,育児や子供の健康状態,疲労感,体調不良,いらいら等,心身疲労や情緒不安定も70%以上の者にみられた.5)心配尺度と年齢,学歴,計画の有無,妊娠歴,職業,援助者との関連をみた.その結果,初妊婦,計画外妊娠では心配尺度が有意に高かった

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ID情報
  • ISSN : 1345-2894
  • 医中誌Web ID : 2001280132

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