2018年4月 - 2022年3月
腎移植レシピエントの性の健康を支援するアプローチの検討
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究 若手研究
腎移植で期待される効果の一つに性機能の改善がある。腎移植を受けた女性は月経の再開により妊孕率は回復するが、生児獲得率は一般女性より低い。一方、腎移植を受けた男性は、黄体ホルモン・卵胞刺激ホルモン・プロラクチンの改善、勃起機能、精子濃度と運動性が改善するが、自覚的性機能の改善は乏しい。男女ともに生殖機能や性生活における心理的負担は大きく、性機能を取り巻く心理的側面の改善には至っておらず、レシピエントは性の健康に問題を抱えている。本研究では腎移植レシピエントにおける性の健康、QOLの維持・向上につなげるため、腎移植レシピエントの性機能およびQOL、性機能を取り巻く要因との関連を明らかにし、腎移植レシピエントの性の健康を支援するアプローチモデルを開発する。
平成30年度は、腎移植に関わるコーディネーターへ性の健康教育に関する認識、サポートの実態を調査し、課題の特定に努めた。そして性機能に関する文献検討をPubMed、医中誌を用いて行い、従属変数を性機能とした腎移植レシピエントを取り巻く要因(独立変数)について検討し、調査票を作成した。性機能の評価には、男性はInternational Index of Erectile Function (IIEF)、女性はFemale Sexual Function Index (FSFI)を、健康関連QOLの評価にはSF-36、疲労の評価にはFunctional Assessment of Chronic Illness Therapy-Fatigue(FACIT-F)、服薬のアドヒアランス評価にはMorisky Medication Adherence Scale(MMAS-8)を用いる。腎移植を受けた患者の性機能およびQOL、性の健康に関する調査を実施するために所属する施設の研究倫理委員会へ研究計画書を申請した。
平成30年度は、腎移植に関わるコーディネーターへ性の健康教育に関する認識、サポートの実態を調査し、課題の特定に努めた。そして性機能に関する文献検討をPubMed、医中誌を用いて行い、従属変数を性機能とした腎移植レシピエントを取り巻く要因(独立変数)について検討し、調査票を作成した。性機能の評価には、男性はInternational Index of Erectile Function (IIEF)、女性はFemale Sexual Function Index (FSFI)を、健康関連QOLの評価にはSF-36、疲労の評価にはFunctional Assessment of Chronic Illness Therapy-Fatigue(FACIT-F)、服薬のアドヒアランス評価にはMorisky Medication Adherence Scale(MMAS-8)を用いる。腎移植を受けた患者の性機能およびQOL、性の健康に関する調査を実施するために所属する施設の研究倫理委員会へ研究計画書を申請した。
- ID情報
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- 課題番号 : 18K17590
- 体系的課題番号 : JP18K17590