共同研究・競争的資金等の研究課題

2004年 - 2005年

ウシヘルペスウイルス4型蛋白質による宿主蛋白質選択的分解機構の解明

文部科学省  科学研究費補助金(基盤研究(C))
  • 田中 良和
  • ,
  • 盆子原 誠

課題番号
16580246
担当区分
研究代表者
配分額
(総額)
3,700,000円
(直接経費)
3,700,000円
(間接経費)
0円
資金種別
競争的資金

ウシヘルペスウイルス4型(BHV-4)はカポシ肉腫ウイルス同様,ガンマヘルペスウイルスに属し,呼吸器疾患や生殖器疾患を引き起こす.また,細胞に潜在感染し,様々な刺激によってウイルスの再活性化が起こる.しかし,どのようにウイルスが宿主免疫系を回避して潜在感染でき,再活性化できるのかということは明らかでない.BHV-4のもつBo-4およびBo-5蛋白質は典型的なPHD配列を有している.最近,カポシ肉腫ウイルス蛋白質(PHDドメインを有する)がMHC IやB7.2分子をライソゾーム系や小胞体へ輸送し,ユビキチン・プロテアソーム系依存性に選択的分解することで,ウイルスの宿主免疫系回避機構に携わっていることがわかった.われわれはBHV-4のもつBo-4およびBo-5蛋白質がユビキチン結合酵素E3であると予測し,各遺伝子をクローニングし,蛋白質の発現を293T細胞で確認した.しかし,ウエスタンブロッティング解析の結果,Bo-4およびBo-5蛋白質発現が不安定であったため,レポーター蛋白質であるGFP蛋白質との融合蛋白質(N末端およびC末端融合蛋白質を作成)を作成した.細胞で発現させたところ,N末端に付加すると核に局在し,C末端に付加すると細胞質に局在した.また,N末端付加したものはユビキチン活性を示したが,C末端付加のものはユビキチン活性を示さなかった.ついでE2蛋白質とBo-4あるいはBo-5の共免疫沈降解析においてE2蛋白質は検出できなかった.しかし,このときBo-4およびBo-5蛋白質も免疫沈降できなかったので,これら蛋白質のエピトープが抗体に認識されにくく,溶液中の免疫沈降を不可能にしているものと考えられた.今後,液体クロマトグラフィーやゲルろ過などにより,Bo-4およびBo-5蛋白質に結合する基質蛋白質のスクリーニングを行っていく必要性があると考えられた.

リンク情報
URL
https://kaken.nii.ac.jp/d/p/16580246.ja.html