共同研究・競争的資金等の研究課題

2004年 - 2005年

前頭眼野の固視機能と急速眼球運動発現機構の抑制

文部科学省  科学研究費補助金(基盤研究(B))  基盤研究(B)

課題番号
16300131
資金種別
競争的資金

本研究では,サルのFEFの抑制野が異なる種類のサッケードを抑制するかどうかを明らかにし,さらにそめ部位が,様々な眼球運動の発動を積極的に抑え,視覚対象物の像を中心窩に留める機構,すなわち固視(Fixation)機構に関与していることを証明することである。この目的の為,慢性条件下で,固視,視覚誘導性サッケードと記憶誘導性サッケードを訓練したサルを用い,FEF野内でサッケード抑制野をまず同定した後,その部位の微小電流刺激がこれらの眼球運動及び暗黒下の自発性サッケードを抑制することを明らかにした。次に,この抑制野から,ユニット記録を行い,種々の固視条件下,及び視覚誘導性・記憶誘導性サッケード,暗黒下の自発性サッケード時の神経活動を記録しそれらの活動様式とvisual cell, movement cellの活動様式を比較検討し,固視の関係を解析した。
サルにサッケードと滑動性眼球運動を訓練した後,FEF及びその近傍を100μA以下で電気刺激を行い,サッケードの誘発される古典的FEF野,滑動性眼球運動(smooth pursuit eye movement)が誘発されるSP(smooth bursuit)野,サッケードの発現を抑制する抑制野を同定した。同定した抑制野において,視覚誘導性サッケードを抑制する部位は、記憶誘導性サッケードも抑制すること、又、抑制については、同側性のみ抑制す...

リンク情報
URL
https://kaken.nii.ac.jp/p/16300131
ID情報
  • 課題番号 : 16300131