2002年8月
暖温帯性広葉樹における個葉のガス交換制御の季節変化について
日本緑化工学会誌
- ,
- 巻
- 28
- 号
- 1
- 開始ページ
- 14
- 終了ページ
- 19
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.7211/jjsrt.28.14
- 出版者・発行元
- 日本緑化工学会
樹木個葉による光合成・蒸散過程の制御を表す細胞間隙と大気のCO_2濃度比(C_i/C_a)は森林群落上におけるH_2O・CO_2フラックスの推定を行う際に重要となるパラメータの1つである。本研究では暖温帯性広葉樹のC_i/C_aの季節変動とその決定要因を明らかにすることを目的とし,兵庫県赤穂市の人工樹林帯において常緑広葉樹3種(Quercs glauca, Cinnamomum camphora, Castanopsis cuspidata)と落葉広葉樹1種(Quercus serrata)を対象として光合成・蒸散速度の野外測定を行い,G_i/C_aを算出した。対象木は常緑樹・落葉樹いずれも展葉期において,葉の成長にともないC_i/C_aが減少すること,また落葉樹は落葉期において葉の老化にともないC_i/C_aが増加することが明らかになった。展葉期と落葉期を除いた成熟期における対象木のC_i/C_aは幅広い環境条件下で一定となり,樹種間差が小さいことが明らかになった。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.7211/jjsrt.28.14
- ISSN : 0916-7439
- ISSN : 1884-3670
- J-Global ID : 200902161296327455
- CiNii Articles ID : 110002912060
- CiNii Books ID : AN10130633