論文

査読有り
2003年1月15日

OSの処理を多く含む並列処理の効率化を指向した一括システムコール機能

情報処理学会論文誌. ハイパフォーマンスコンピューティングシステム
  • 谷口 秀夫
  • ,
  • 日下部 茂
  • ,
  • 中山 大士
  • ,
  • 乃村 能成
  • ,
  • 雨宮 真人

44
6
開始ページ
81
終了ページ
92
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
一般社団法人情報処理学会

並列実行を要求する処理の多様化にともない,応用プログラム(以降,AP と略す)内での並列化だけではなく,AP とオペレーティングシステム(以降,OS と略す)カーネルとの連携が深い処理の効率的な並列実行が求められている.そこで,OS カーネルの処理を多く含む並列処理を効率的に実行できる機能として,ユーザプログラムがカーネルプログラムに処理を依頼する際,依頼のたびにシステムコールを発行せず,複数の依頼をまとめて1つのシステムコールとして発行する一括システムコール機能を提案する.この機能は,システムコールにともなう処理の負荷を軽減でき,かつカーネル呼び出し回数を削減できる特徴を持つ.また,この機能の実現例により,一括システムコール機能は,パイプライン段数が大きい高性能なプロセッサほど有効であることを示している.

リンク情報
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/110002712023
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA11560614
URL
http://id.ndl.go.jp/bib/6443592
ID情報
  • ISSN : 0387-5806
  • CiNii Articles ID : 110002712023
  • CiNii Books ID : AA11560614

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