2019年4月 - 2022年3月
中等教育化学における資質・能力育成を志向する文脈を基盤としたカリキュラムの開発
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
1)本研究は中等教育化学におけるCompetency(以下:資質・能力とする)育成を志向しContext(以下:文脈)を基盤としたカリキュラム開発と評価を目的としている。Chemistry in Relevance(略してCHiRとする)の概略を示しつつ,研究の方向性を明らかにした。著者らが明らかにした中等教育化学における基本概念を核とした獲得すべき資質・能力の学習指導要領との整合性及びスタンダード化を検討した。また,資質・能力を埋め込む文脈について,興味・関心や真正性もつことに加え学習者とその学習対象との関係性を明確にする個人的・社会的・職業的次元を軸としたRelevance(レリバンス)のあり方を検討し多様性を持ちつつ関係を明らかにする必要性を確認した。
2)文脈を基盤とした中等化学学習プログラムの中で育成を目指す資質・能力(コンピテンシー)について,
スタンダードの設定という観点から吟味する基盤を得るべく,ドイツの議論を中心に,スタンダードとコンピテ
ンシーモデルの関係性,授業レベルでの運用等,スタンダードに基づく科学教育をめぐる諸相の一端を探った。
3)基本概念「変化-エネルギー」において4領域のコンピテンシーが示されたマップを作成し,資質・能力指向の文脈を基盤とした授業を試作した。
4)中央教育審議会理科ワーキングの議論では,小・中・高を通じた理科において育成すべき資質・能力の系統性の明確化に向けて「理科において育成を目指す資質・能力の整理」等を示している。本論では,これらの導出と背景,さらには,新学習指導要領への反映について整理する。
2)文脈を基盤とした中等化学学習プログラムの中で育成を目指す資質・能力(コンピテンシー)について,
スタンダードの設定という観点から吟味する基盤を得るべく,ドイツの議論を中心に,スタンダードとコンピテ
ンシーモデルの関係性,授業レベルでの運用等,スタンダードに基づく科学教育をめぐる諸相の一端を探った。
3)基本概念「変化-エネルギー」において4領域のコンピテンシーが示されたマップを作成し,資質・能力指向の文脈を基盤とした授業を試作した。
4)中央教育審議会理科ワーキングの議論では,小・中・高を通じた理科において育成すべき資質・能力の系統性の明確化に向けて「理科において育成を目指す資質・能力の整理」等を示している。本論では,これらの導出と背景,さらには,新学習指導要領への反映について整理する。
- ID情報
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- 課題番号 : 19H01740
- 体系的課題番号 : JP19H01740