MISC

2020年9月

救急医療と自殺予防 一般救急医療を受診した自殺未遂患者の特徴

自殺予防と危機介入
  • 川島 義高
  • ,
  • 米本 直裕
  • ,
  • 稲垣 正俊
  • ,
  • 山田 光彦

40
2
開始ページ
43
終了ページ
46
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(一社)日本自殺予防学会

本報告では、一般救急医療を受診した自殺未遂患者の特徴について、系統的レビューとメタ解析の結果を紹介しながら今後の課題について論じた。自殺未遂患者の自殺再企図予防のためには、まず、救急医療部門と精神科医療部門との連携が肝となる。そして、精神科医、看護師、精神保健福祉士、公認心理師等が連携・協働しつつ、自殺未遂患者に対して適切な精神医学的評価や心理社会的評価を行う必要がある。さらに、自殺未遂患者やその家族が退院後の地域社会において、継続的に安定した支援を受けられるように、医療機関と地域社会資源との連携をより強化していく必要がある。このような院内の診療体制や地域社会資源との連携体制の構築を進め、エビデンスに基づいた安全で効果的な自殺再企図予防を支援が必要な人々へ提供していくことが期待される。(著者抄録)

ID情報
  • ISSN : 1883-6046
  • 医中誌Web ID : 2020402700

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