2020年6月
ナトリウム冷却高速炉のULOF事象に関するSAS4Aコードの妥当性確認に関する研究
Mechanical Engineering Journal (Internet)
- ,
- ,
- 巻
- 7
- 号
- 3
- 開始ページ
- 19-00523\_1
- 終了ページ
- 19-00523\_17
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- DOI
- 10.1299/mej.19-00523
ナトリウム冷却高速炉の炉心損傷事故(CDA)の起因過程を評価する安全解析コードSAS4Aの客観的な検証の十分性を示すためにSAS4Aの検証にPIRT(Phenomena Identification and Ranking Table)手法を導入した。当該手法に基づいて、課題と検証の目的の明確化、対象施設とシナリオの選定、FOMと重要現象の選定を行い、解析モデルと試験の検討結果を併せて検証マトリクスを作成した。作成した検証マトリクスと試験解析の結果によって、起因過程評価に必要な解析モデルが不足なく検証されていることを示した。加えて、今回の検証マトリクスは各物理現象の関連性も含んだ総合的な検証となっているため、この検証マトリクスを用いた検証は高い信頼性を有する検証であると言える。すなわち、本研究によって、SAS4Aコードの信頼性を大きく向上させることができた。
- リンク情報
- ID情報
-
- DOI : 10.1299/mej.19-00523
- ISSN : 2187-9745