論文

査読有り
2015年11月

肩甲骨アライメントの改善が肩峰下インピンジメント軽減に有効であった一症例

理学療法福井
  • 姉嵜 竜馬
  • ,
  • 久保 憂弥
  • ,
  • 齊木 理友
  • ,
  • 山本 真奈美
  • ,
  • 山門 浩太郎

19
開始ページ
41
終了ページ
43
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(公社)福井県理学療法士会

肩関節の挙上に伴い肩甲骨は後傾・内転・上方回旋する。この動きは僧帽筋と前鋸筋が協調的に働くことで生じ、これらの筋のforce coupleの破綻は肩甲骨アライメントの異常をもたらす。特に、僧帽筋上部線維の過活動は肩甲骨前傾をまねき、挙上可動域獲得の阻害因子となる。一方、僧帽筋中・下部線維の促通は肩甲骨の後傾・内転に作用するので、挙上時の肩甲骨アライメント改善に重要とされている。今回著者等は、変形性肩関節症に対する人工肩関節置換術後の肩挙上時に肩甲骨の過度な前傾を認め、肩峰下インピンジメントを呈した症例の理学療法を担当した。患者は65歳女性で、インピンジメントの軽減と可動域拡大を目的として、僧帽筋中・下部線維の促通と、上部線維の過活動を抑制した肩挙上運動を行った。結果、挙上時の肩甲骨後傾が生じ、インピンジメントの改善が得られ、良好な挙上角度を獲得させることができた。

リンク情報
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ID情報
  • ISSN : 1343-3040
  • 医中誌Web ID : 2016085247

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