竹内 裕二

私は、これまで地域活性化をテーマに社会システム学と経営学の2つの分野から非営利組織による地域経営及び地域活性化とは何かを考究してきた。
その研究手法として、実際にNPOを経営・運営し、リアルな活動基盤を基にしたアクションリサーチによる研究を継続的に行っている。12年以上のNPO実践活動から市民参加やボランティア、これに基づく持続可能な地域活性化とは何かを私自身が体得してきた。だからこそ、テキストによる理論先行型のイメージ教育ではなく、リアルな活動に基づく理論習得型教育が可能となる。
私は、この研究・実践活動過程から人々の内発的な活動がなければ、地域活性化はあり得ないことを認識した。既往研究から内発的発展論に関する研究が、静的取り組みで止まっており、動的取組みが求められていることから、実践的研究活動を行っている。この研究で知り得た動態的な視点からの内発的発展論をベースに「人間発達論」に関する研究の段階に至っている。