MISC

1998年

キタオットセイ(Callorhinus ursinus)における一生歯性の歯の帰属に関する組織発生学的・立体構築学的研究

北海道歯学雑誌
  • 向井田純子
  • ,
  • 鈴木正嗣
  • ,
  • 沢禎彦

19
1
開始ページ
19
終了ページ
31
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
北海道歯学会

1)キタオットセイの一生歯化した歯の形成及び石灰化状況は,他の乳歯(第一生歯)歯胚に連続して生じており,代生歯(第二生歯)とは明らかに異なっていた. 2)上下顎第1頬歯及び第5頬歯の歯胚は,他の乳歯歯胚と同様に総歯堤の頬側に形成され,総歯堤とは外側指定によって連結していた. 3)一生歯化した歯には,これに先行する乳歯歯胚の形成は認められなかった. 4)上下顎第1頬歯及び第5頬歯歯胚の舌側には,代生歯原基と思われる総歯堤からの延長部と,その先端における間葉系細胞の凝集が認められた. 5)1〜4により,キタオットセイの一生歯化した歯は,これ迄言われていたように代生歯(第二生歯)に帰属するのではなく,他の多くの哺乳類と同様に,その永久歯胚が退化消失した乳歯列に帰属すると結論づけられた

リンク情報
J-GLOBAL
https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=200902181582129181
URL
https://search.jamas.or.jp/index.php?module=Default&action=Link&pub_year=1998&ichushi_jid=J02342&link_issn=&doc_id=19980710320002&doc_link_id=10016276855&url=https%3A%2F%2Fci.nii.ac.jp%2Fnaid%2F10016276855&type=CiNii&icon=https%3A%2F%2Fjk04.jamas.or.jp%2Ficon%2F00003_1.gif
ID情報
  • ISSN : 0914-7063
  • 医中誌Web ID : 1998256284
  • J-Global ID : 200902181582129181

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