2014年4月 - 2017年3月
流域土砂貯留量の変化に着目した深層崩壊の評価手法の開発
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
大谷崩での詳細な土石流観測により,大規模崩壊後の流域の土砂動態予測モデルの構築のためには2つの課題があることが示された,1つは土石流の粒度分布の影響で,他方は土石流扇状地上での土石流の首振りである.前者について,微細土砂の液相化と,一部の固相粒子が動的な応力に寄与せず,静的な応力にのみ寄与することが明らかにされた.後者については,同じく粒度分布の影響が大きいことが明らかになった.水路実験では,均一粒径土石流が扇状地上を直線的に流下するのに対して,混合土石流では首振りが生じ,扇状地の最終形状も左右非対称で,実験による差異もあった.扇頂での粗礫の堆積とそれに伴う不飽和堆積物がその要因と考えられる.
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- 課題番号 : 26292077
- 体系的課題番号 : JP26292077