MISC

2017年

大気・土壌環境の変化が森林蒸発散に与える影響~東シベリア・カラマツ林2サイトの比較~

日本森林学会大会発表データベース
  • 中坪 稔
  • ,
  • 小谷 亜由美
  • ,
  • 太田 岳史
  • ,
  • 飯島 慈裕
  • ,
  • Trofim C. Maximov
  • ,
  • Alexander V. Kononov

128
開始ページ
124
終了ページ
124
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.11519/jfsc.128.0_124
出版者・発行元
日本森林学会

<p> 本研究では、ロシア連邦・レナ川中流域のカラマツ林2サイトを対象として、「大気・土壌の環境変化が東シベリア・カラマツ林の森林蒸発散に与える影響を蒸発散と各要素の結びつきという観点から評価する事」を目的として、(1)タワーフラックス観測および樹液流計測、(2)永久凍土活動層深度の計測、(3)パス解析による各環境要素の影響経路とその相対的な重要性の調査を行い、これらを組み合わせる事で、様々な気象・土壌条件における森林蒸発散およびカラマツ蒸散の環境変化に対する応答のメカニズムを比較した。 季節変化スケールにおいて解析を行った結果、対象地においては地温が森林水循環に重要な役割を果たす事が明らかになった。地温は植物の根の吸水活性などと密接な関係を持つ事から、植物が土壌中の水分を利用な可能な状態であるかどうかが東シベリアの森林水循環において重要であると考えられる。一方で、植物が利用可能な水分量を表す土壌水分量による影響は他要素と比較して重要性が低くなる傾向が見られた事から、季節変化スケールにおいては土壌中に存在する水分量が森林水循環に与える制限は小さいといえる。</p>

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.11519/jfsc.128.0_124
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/130007021556
ID情報
  • DOI : 10.11519/jfsc.128.0_124
  • CiNii Articles ID : 130007021556

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