2020年4月 - 2024年3月
高温な気候曝露の循環器系疾患リスク評価とAIを利用した予測手法の構築
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
本研究課題の主体を構成する以下の3項目について研究を遂行することができた。
(1)過去10年間の循環器・呼吸器疾患の死亡率または外来患者数の変化と気象条件の関連性を、一般化線形モデルや一般化加法モデルといった統計モデル手法によって明らかにすることができた。
(2)都市気象-建物エネルギーモデルの建物躯体設定の修正作業等、モデルの改良作業をおこなった。その後、実測との比較検証によって、大阪市内で観測した建物室温データとよく合致するようになった。
(3)将来気候条件下における疾患リスクの予測に向けて、全球気候モデルに基づく将来気候計算結果(NCAR CESM Global Bias-Corrected CMIP5 Output)および地域気候モデルWRFを用いて、日本全国10km解像度での気温およびその他気象要素の将来予測のテスト計算を実施した。その結果、過去から将来にかけての気象要素の変化を計算することができた。
特に(1)については、呼吸器疾患の患者数に重要なパラメータとして予想される大気汚染濃度とも結び付けることができ、またコロナ感染拡大による人流抑制の影響とも疾患死亡の関係を分析することができた。
(1)過去10年間の循環器・呼吸器疾患の死亡率または外来患者数の変化と気象条件の関連性を、一般化線形モデルや一般化加法モデルといった統計モデル手法によって明らかにすることができた。
(2)都市気象-建物エネルギーモデルの建物躯体設定の修正作業等、モデルの改良作業をおこなった。その後、実測との比較検証によって、大阪市内で観測した建物室温データとよく合致するようになった。
(3)将来気候条件下における疾患リスクの予測に向けて、全球気候モデルに基づく将来気候計算結果(NCAR CESM Global Bias-Corrected CMIP5 Output)および地域気候モデルWRFを用いて、日本全国10km解像度での気温およびその他気象要素の将来予測のテスト計算を実施した。その結果、過去から将来にかけての気象要素の変化を計算することができた。
特に(1)については、呼吸器疾患の患者数に重要なパラメータとして予想される大気汚染濃度とも結び付けることができ、またコロナ感染拡大による人流抑制の影響とも疾患死亡の関係を分析することができた。
- ID情報
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- 課題番号 : 20H03949
- 体系的課題番号 : JP20H03949
この研究課題の成果一覧
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論文
6-
環境情報科学学術研究論文集37 (37) 27-32 2023年12月 査読有り筆頭著者責任著者
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Scientific Reports 13(1) 2023年10月9日 査読有り筆頭著者責任著者
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日本生気象学会雑誌 59(3・4) 101-114 2022年11月 査読有り筆頭著者責任著者
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PLOS ONE 17(10) e0275935 2022年10月10日 査読有り筆頭著者責任著者
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Atmosphere 12(12) 2021年11月 査読有り筆頭著者責任著者
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GeoHazards 2(4) 321-331 2021年10月 査読有り責任著者
MISC
1-
天気 70(4) 162-165 2023年4月 招待有り筆頭著者