共同研究・競争的資金等の研究課題

2020年4月 - 2024年3月

高温な気候曝露の循環器系疾患リスク評価とAIを利用した予測手法の構築

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)  基盤研究(B)

課題番号
20H03949
体系的課題番号
JP20H03949
配分額
(総額)
17,550,000円
(直接経費)
13,500,000円
(間接経費)
4,050,000円

本研究課題の主体を構成する以下の3項目について研究を遂行することができた。
(1)過去10年間の循環器・呼吸器疾患の死亡率または外来患者数の変化と気象条件の関連性を、一般化線形モデルや一般化加法モデルといった統計モデル手法によって明らかにすることができた。
(2)都市気象-建物エネルギーモデルの建物躯体設定の修正作業等、モデルの改良作業をおこなった。その後、実測との比較検証によって、大阪市内で観測した建物室温データとよく合致するようになった。
(3)将来気候条件下における疾患リスクの予測に向けて、全球気候モデルに基づく将来気候計算結果(NCAR CESM Global Bias-Corrected CMIP5 Output)および地域気候モデルWRFを用いて、日本全国10km解像度での気温およびその他気象要素の将来予測のテスト計算を実施した。その結果、過去から将来にかけての気象要素の変化を計算することができた。
特に(1)については、呼吸器疾患の患者数に重要なパラメータとして予想される大気汚染濃度とも結び付けることができ、またコロナ感染拡大による人流抑制の影響とも疾患死亡の関係を分析することができた。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-20H03949
ID情報
  • 課題番号 : 20H03949
  • 体系的課題番号 : JP20H03949

この研究課題の成果一覧

論文

  6

MISC

  1