2010年
NAT問題フリーなDHTを実現するライブラリlibcageの設計と実装
コンピュータ ソフトウェア
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- 巻
- 27
- 号
- 4
- 開始ページ
- 58
- 終了ページ
- 76
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.11309/jssst.27.4_58
- 出版者・発行元
- 日本ソフトウェア科学会
分散ハッシュテーブル(DHT)はPeer-to-Peer(P2P)ネットワークを構築する手法の1つであり,スケーラビリティの高いKey-Value型の検索を可能とする.しかしながら,既存のDHTアルゴリズムはNATの問題を考慮しておらず,現実世界で用いるには不十分である.NAT問題は非常に深刻であり,P2Pネットワークアプリケーションを設計・実装する際に最も考慮しなければならない点の1つであるが,既存DHTアルゴリズム・実装のほとんどは,NAT問題について十分に考慮しているとは言い難い.そこで我々は,NATが介在する環境においても安定して利用することの出来るDHTの設計と,実証ライブラリであるlibcageの実装を行った.本論文では,その設計と実装について述べ,評価を行う.なお,libcageのソースコードはインターネット上にBSDライセンスで公開しているため,誰でも自由に利用・改変が可能である.
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.11309/jssst.27.4_58
- ISSN : 0289-6540
- CiNii Articles ID : 130004549203
- CiNii Books ID : AN10075819