共同研究・競争的資金等の研究課題

2021年4月 - 2024年3月

添い寝および添え乳に関するリスク評価と文化的伝承の意味づけ

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  

本研究の目的は、添い寝及び添え乳に関する実態と問題点について、➀滋賀県内で過去5年間に発生した乳児の乳房圧死を原因とした事故事例から法医学・助産学の知見をもって検証していくこと、➁それらの安全性・母子関係についての研究成果から添い寝及び添え乳に関する新たな見解を明らかにしていくことにある。
本研究は、産婆時代から経験知として伝承されてきた添い寝及び添え乳が、高いリスクを伴う授乳行為であるにも関わらず、安全性の再検証がなされないままに、現在でも母乳哺育の文化のなかで続けられている実状に対し、その意義をあらためて問う研究であり、助産師が積極的に取り組んでこなかった研究領域に踏み込んでいくことをねらいとしている。