当院にて周術期口腔機能管理を導入した1013例(男性547例、女性466例、中央値70歳)を対象に検討した。院内紹介元は外科が756例(74.6%)と最も多く、次いで心臓血管外科104例(10.3%)、血液内科61例(6.0%)の順であった。原疾患は消化器がんが571例(56.4%)と最も多く、次いで肺がん120例(11.8%)、心血管系疾患103例(10.2%)、乳がん89例(8.8%)等であった。原疾患に対する治療法は手術725例(71.6%)、化学療法239例(23.6%)、化学放射線療法41例(4.0%)、放射線療法8例(0.8%)であった。紹介から原疾患治療開始までの期間は1週間以内が487例(48.1%)、1週間〜2週間が271例(26.8%)、2週間〜3週間が151例(14.9%)、3週間〜4週間が76例(7.5%)、4週間以上が28例(2.8%)であった。当科での治療内容は歯石除去等の歯周治療+全例歯科衛生士による口腔衛生指導794例、抜歯135例、義歯調整98例、暫間固定33例、その他(マウスピース作製等)23例であった。