講演・口頭発表等

国際会議
2016年7月

J-PARCにおける$^{12}$C(K$^{-}$, p)反応を使用したK中間子-原子核間力の研究

14th International Conference on Meson-Nucleon Physics and the Structure of the Nucleon (MENU 2016)
  • 市川 裕大
  • ,
  • 江川 弘行
  • ,
  • 長谷川 勝一
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  • 早川 修平
  • ,
  • 細見 健二
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  • 今井 憲一
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  • 金原 慎二
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  • 中田 祥之
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  • 佐甲 博之
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  • 佐藤 進
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  • 杉村 仁志
  • ,
  • 谷田 聖

記述言語
英語
会議種別

これまで反K中間子と原子核の間の相互作用はK中間子原子(K-中間子と原子核の電磁相互作用による束縛状態)のX線を用いて研究が行われてきた。しかし、このK中間子原子のX線測定では理論モデルの種類によって結果が大きく依存するという問題がため、X線測定だけでは相互作用を決定することが困難である。そこで、われわれは$^{12}$C(K$^{-}$, p)反応におけるエネルギースペクトルを測定し、理論計算と比較する手法を用いて反K中間子と原子核の間の相互作用を決定しようとしている。この手法は既にKEK E548実験で行われているが、実験セットアップ上の問題点が指摘されているため、過去の高エネルギー加速器研究機構での実験では不十分である。そこで、われわれはJ-PARCにおいて再実験を行い、正しく$^{12}$C(K$^{-}$, p)のスペクトルを取得することに成功した。