2015年
$d(\pi^+, K^+)$反応を用いた"$K^-pp$"-like structureの観測
Progress of Theoretical and Experimental Physics (Internet)
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- 巻
- 2015
- 号
- 2
- 開始ページ
- 021D01\_1
- 終了ページ
- 021D01\_8
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.1093/ptep/ptv002
1.69GeV/$c$の$\pi^+$ビームによる$d(\pi^+, K^+)$反応の測定から"$K^-pp$"-like structureを観測した。この反応では、$\Lambda^*p\rightarrow K^-pp$のように$\Lambda$(1405)を中間状態として$K^-pp$束縛状態が形成されると考えられる。しかしながら、大部分の$\Lambda(1405)$は上記のような二次反応を行わず重水素外に放出されてしまう。そこで、250MeV/$c$以上の運動量で大角度($39^\circ<\theta_{\rm lab.}<122^\circ$)に放出される陽子を同時検出することで、シグナル-バックグラウンド比を向上させ、2.27GeV/$c^2$付近に幅の広い構造を観測した。この構造は$K^-pp$の束縛エネルギー・崩壊幅において、それぞれ95$^{+18}_{-17}$(stat.)$^{+30}_{-21}$(syst.)MeV、162$^{+87}_{-45}$(stat.)$^{+66}_{-78}$(syst.)MeVに相当する。
- リンク情報
- ID情報
-
- DOI : 10.1093/ptep/ptv002
- ORCIDのPut Code : 23878827
- SCOPUS ID : 84928685928