論文

査読有り
2020年3月31日

外国人生徒の進学システムに関する比較研究 : 神奈川県と大阪府の特別枠校の分析から

未来共創
  • 石川 朝子
  • 榎井 縁
  • 比嘉 康則
  • 山本 晃輔
  • Ishikawa Tomoko
  • Enoi Yukari
  • Higa Yasunori
  • Yamamoto Kosuke
  • イシカワ トモコ
  • エノイ ユカリ
  • ヒガ ヤスノリ
  • ヤマモト コウスケ
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7
7
開始ページ
193
終了ページ
220
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.18910/76156
出版者・発行元
大阪大学人間科学研究科附属未来共創センター

論文本調査研究の目的は、日本において先進的な取り組みを行っている神奈川県と大阪府の外国人生徒に対する特別入試制度の比較分析を行うことである。両府県の制度比較を通して、(1)どのような背景と経緯で制度化・設置されて来たのか、また(2)特別枠制度の運用における核心ともいうべきものはなにか、そして(3)それぞれの府県の制度が抱える課題を明らかにする。そのために、両府県の制度の導入経緯と詳細、そして特別枠校における資源の分配について比較検討する。比較の結果、「資源の分配」に各府県の特徴を見ることができた。大阪府では、「特別扱いする教育」を核とした「母語・母文化教育」への配慮が確認できた。これらの資源を学校に集積する傾向にあることから「集積型」と名付けた。一方、神奈川県は「ネットワーク型」とした。各学校に配置される「多文化教育コーディネーター」のネットワークがその代表である。両者の特徴から、「集積型」の大阪府では、学校文化の形成や維持は主に担当教員に依存的であることが課題としてあげられる。一方、「ネットワーク型」の神奈川県は、学校個々に実践知が根付きにくい、という課題が考えられる。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.18910/76156
CiNii Research
https://cir.nii.ac.jp/crid/1390290699795083264?lang=ja
URL
http://hdl.handle.net/11094/76156
ID情報
  • DOI : 10.18910/76156
  • CiNii Articles ID : 120006871499
  • CiNii Research ID : 1390290699795083264

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