2012年7月29日
「家臣」としてのアンダルス君主―中世封建社会とイスラーム社会との邂逅―
スペイン史学会 2012 年度夏季研修合宿
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発表資料
回数 : 169
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 口頭発表(一般)
- 開催地
- 箱根太陽山荘
本報告では、イベリア半島のカスティーリャ王権と、「征服すべき」アンダルスの君主との間に成立した奇妙な封建主従関係を紹介した。イスラーム法学は「戦争の家」、「平和の家」という二項対立概念でもって排他的にこの世界を認識しようとし、中世ラテン・キリスト教世界では異教徒に対する十字軍が盛んに試みられた。しかし両世界の「境域」では、アブ・ノーマルな主従関係が成立する余地があったのである。