2011年10月
王国間休戦協定と「辺境」における和戦―カスティーリャ・グラナダ国境域の静態と動態―
第9回拡大地中海史研究会
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 口頭発表(一般)
- 開催地
- 早稲田大学
中世後期のカスティーリャ王国とナスル朝グラナダ王国との間には、数多くの休戦協定が締結された。異なる宗教を奉ずる両王国は、和平関係を維持しようとしていたように見える。しかし王国間休戦協定は、両者の相容れなさを象徴するものでもあった。では、実際に最前線でこの休戦を維持していく「境域」社会は、いかなる振る舞いをみせていくのか。本報告では、この「境域」社会における暴力の遍在、暴力抑制機構の発達という、一見相矛盾する特質を紹介した。