2016年4月 - 2019年3月
慢性そう痒性皮膚疾患の難治化機序の解明と新規治療薬の開発
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
アトピー性皮膚炎(AD)患者ではペリオスチン(PO)の発現が皮膚で亢進しており、血清値と重症度との間に相関がみられる。本研究ではADにおけるPOの発現異常と神経成長関連因子および各種炎症性サイトカイン異常との関係について明らかにし、さらにADの新規バイオマーカーを探索した。またADの新規治療薬の開発を目指した。その結果、ADにおけるPOの炎症増強作用が示されたがかゆみ神経との関係は明らかではなかった。ケラチンサイトが産生するSCCA2は ADの慢性化の指標やかゆみの難治化、治療効果予測のバイオマーカーとして使用可能であった。コラーゲントリペプチドはADの治療に有用であることが示唆された。
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- 課題番号 : 16K10168
- 体系的課題番号 : JP16K10168