2006年 - 2008年
両親媒性高分子からなる極薄マイクロカプセルによる膵島の免疫隔離
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(A) 基盤研究(A)
バイオ人工膵臓は免疫抑制剤を用いない膵島移植として有力な方法であるが、未だ解決しなければならない問題が残されている。本研究では、ポリエチレングリコール(PEG)-リン脂質複合体(lipid)を用いて膵島をカプセル化することを試みた。PEG-lipid複合体は親水部のPEG鎖と疎水部のリン脂質から構成される両親媒性分子であるため、細胞と接触すると疎水部脂質は自発的に細胞膜へ取り込まれ、PEG鎖による膵島表面修飾が可能となる。さらに、このPEG鎖の端に線溶系酵素ウロキナーゼを固定化することで、門脈ない移植後の血栓の形成をも制御することも可能になった
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- 課題番号 : 18200034
- 体系的課題番号 : JP18200034