MISC

2019年

インスリン様シグナルと代謝制御性アミノ酸シグナル-次世代栄養学「AI Nutrition」の提唱-

実験医学
  • 高橋伸一郎
  • ,
  • 伯野史彦
  • ,
  • 山中大介
  • ,
  • 中林靖
  • ,
  • 豊島由香
  • ,
  • 竹中麻子

37
4
開始ページ
514
終了ページ
520
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(株)羊土社

タンパク質栄養状態の悪化が、成長遅滞や脂肪肝などを誘導する分子機構は最近まで明らかにされていなかった。しかし近年、タンパク質の構成要素である個々のアミノ酸やその組合わせからなる情報が、(1)インスリン様成長因子(IGF)やインスリンの産生・作用などを制御し、これを介して間接的に物質代謝を調節する、(2)インスリン様活性の制御を介さず、直接的に物質代謝を調節するという2つの機構により、こうした表現型を決定することが明らかとなった。さらに、個々のアミノ酸を起点とするシグナルは、各臓器で異なる意義を有することもわかりつつある。われわれは、次世代の栄養学の方向として、アミノ酸などの栄養素/代謝産物をあらためてシグナルとして認識し、物質代謝などのアウトプットを機械学習やシミュレーションで解析していくアプローチである『AI Nutrition』の推進を提唱したい。(著者抄録)

リンク情報
URL
https://search.jamas.or.jp/index.php?module=Default&action=Link&pub_year=2019&ichushi_jid=J01704&link_issn=&doc_id=20190222170003&doc_link_id=%2Fai4jigkb%2F2019%2F003704%2F004%2F0514-0520%26dl%3D0&url=https%3A%2F%2Fwww.medicalonline.jp%2Fjamas.php%3FGoodsID%3D%2Fai4jigkb%2F2019%2F003704%2F004%2F0514-0520%26dl%3D0&type=MedicalOnline&icon=https%3A%2F%2Fjk04.jamas.or.jp%2Ficon%2F00004_2.gif
ID情報
  • ISSN : 0288-5514
  • 医中誌Web ID : 2019162418

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