2018年6月
造影MRIが診断に有用であった円錐部梗塞の1例
Journal of Japan Society of Neurological Emergencies & Critical Care
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- 巻
- 30
- 号
- 2
- 開始ページ
- 58
- 終了ページ
- 61
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.11170/jjsnecc.30.2_58
- 出版者・発行元
- (株)へるす出版
症例は78歳男性で、特に前駆症状はなく、共同アパートのトイレ内で排便後に両下肢脱力を生じ、倒れてしまい動けなくなった。その場に居合わせた住民が救急通報し、当院へ搬送された。感覚障害はなかったが両下肢完全麻痺があり、膀胱直腸障害を認めたため膀胱留置カテーテルを挿入し、精査・加療目的で入院となった。来院当日に頭部・胸腰髄単純MRIを行ったが所見はなく、第3病日の腰髄単純MRIでも所見は認めなかった。当院脳神経外科、整形外科の評価で脊髄疾患を強く疑われたため、第10病日に近隣病院の神経内科へ紹介搬送となった。転院後、脊髄円錐部に焦点を当てた脊髄単純MRI(T2強調画像)で高信号、第16病日に行った脊髄造影MRI(T1強調脂肪抑制画像)では円錐部の脊髄前角と馬尾の造影効果を認めた。臨床経過などから脊髄円錐上部・円錐部梗塞と診断され、リハビリテーション病院へ転院となった。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.11170/jjsnecc.30.2_58
- ISSN : 2433-0485
- eISSN : 2433-1600
- 医中誌Web ID : 2019193195
- CiNii Articles ID : 130007511687
- CiNii Books ID : AA11652009
- identifiers.cinii_nr_id : 9000398969474
- CiNii Research ID : 1390564238045839232