室伏 由佳
基本情報
- 所属
- 順天堂大学 スポーツ健康科学部 スポーツ科学科 准教授
- 学位
-
博士(スポーツ健康学科)(順天堂大学大学院)
- 研究者番号
- 60740529
- J-GLOBAL ID
- 201901007778330547
- researchmap会員ID
- B000369397
現職
順天堂大学スポーツ健康学部 准教授
順天堂大学スポーツ健康科学研究科 准教授
研究分野
アンチ・ドーピング(スポーツ医学), スポーツ心理学,
痩せた若い女性を対象とした研究 等
略歴
1999年 中京大学 体育学部体育学科卒業
ミズノ株式会社 (スポーツプロモーション部)入社(~2014年3月末)
2006年 中京大学大学院 博士課程後期単位取得満期退学(体育学修士)
2013年 聖マリアンナ医科大学 スポーツ医学講座 非常勤講師(~現在に至る)
2014年 国立大学法人徳島大学医学部 運動機能外科 非常勤講師(~現在に至る)
国立大学法人奈良県立医科大学 非常勤講師(~現在に至る)
2016年 国立大学法人 浜松医科大学 非常勤講師(~現在に至る)
学校法人 中央大学法学部 非常勤講師(~現在に至る)
学校法人 上武大学客員教授(~2018年度)
学校法人 朝日大学客員准教授(~2018年度)
2021年 国立弘前大学医学部 非常勤講師
2019年3月 順天堂大学スポーツ健康科学研究科 博士後期課程 修了
博士(スポーツ健康科学)
2019年4月 順天堂大学スポーツ健康科学部/スポーツ健康科学研究科 講師着任
委員・他
公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構アスリート委員会委員
公益社団法人日本陸上競技連盟 指導者養成部委員
公益社団法人日本陸上競技連盟 強化委員会委員(ダイアモンドアスリート・プログラムマネージャー)
一般社団法人臨床スポーツ医学会 アンチ・ドーピング小委員会 委員
一般社団法人日本eスポーツ連合 アンチ・ドーピング部会 委員
資格ほか
博士(スポーツ健康科学)
中学校・高等学校教諭専修免許(保健体育)
日本スポーツ協会公認コーチ3/専門科目 陸上競技 公認コーチ
国際陸上競技連盟指導者資格レベルIコーチ資格
JPICA日本ピラティス指導者協会公認指導師
主な競技戦績
2004年アテネオリンピック 陸上競技 女子ハンマー投 日本代表
世界選手権2005年(ヘルシンキ)女子ハンマー投, 2007年(大阪)女子円盤投 日本代表
日本陸上競技選手権大会 女子円盤投 13勝10連覇, ハンマー投 5勝3連覇
陸上競技女子ハンマー投、円盤投の元日本記録保持者
[Profile]
12歳から短距離・跳躍選手として陸上競技を始め、15歳から円盤投に転向。大学時代は全日本インカレ4連覇、日本ジュニア記録、日本学生記録を樹立。社会人1年目1999年、円盤投の日本記録を樹立。大学4年生の終わりごろからハンマー投にも取り組みはじめ、国際的にもあまりみられない投擲2種目を両立。2004年アテネオリンピック女子ハンマー投日本代表で出場。世界選手権には2005年ヘルシンキ大会(ハンマー投)、2007年大阪大会(円盤投)に日本代表で出場した。
現役引退後のキャリアを考え、2001年から中京大学大学院に入学。スポーツ心理学(スポーツ認知・行動科学)を専攻し、2006年に博士課程後期満期退学(体育学修士号)。競技現役中は、婦人科疾患(子宮内膜症等)、慢性的な腰痛症や肩の神経障害といったスポーツ障害の経験に苦しむ。2012年ロンドンオリンピック選考会出場後に競技引退を決意。腰部脊柱管狭窄症の手術を経て、同年9月の全日本実業団選手権を最後に現役選手から引退した。
競技引退後、スポーツコンサルタントの法人株式会社attainment(アテイメント)を設立。2019年3月に順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科で2回目の博士後期課程を修了、博士号を取得(スポーツ健康科学博士)。同年4月より順天堂大学スポーツ健康科学部スポーツ医科学コース講師に就任。医科大学等複数ので非常勤講師を務める。自身の経験したスポーツ障害や疾患を事例的に取り上げた内容や、スポーツとアンチ・ドーピングについての講義等を行っている。スポーツ現場では、小学生から大人まで、またアスリートに向けて、各種運動指導および講演会で講師を務める。
[主な研究]
これまでの研究活動
これまでアンチ・ドーピング教育に関する研究をおこなってきた1, 2)。日本スポーツ協会医・科学研究プロジェクト班員としてアンチ・ドーピング教育の基礎研究の遂行 3) のほか、2021Code「教育に関する国際基準」日本国内履行に向けた戦略計画策定 4) に有識者として携わった。主な研究内容と研究の成果、教育啓発の機会等は次の通りである。
1) 日本の大学生アスリート1,143名を対象に、ドーピング検査経験、競技水準、アンチ・ドーピング教育経験回数がアンチ・ドーピング知識に及ぼす影響を検討した。その結果、ドーピング検査経験は知識に関与しないものの、教育経験が2回以上ある群は、教育経験のない群と比較して有意に知識が高く、教育実施の有用性が明らかになった。一方、アスリート全体の知識は乏しく、全国水準アスリートの知識が他の競技水準よりも有意に低いことが判明した。教育実施は2回以上が望ましく、アスリート個人のアンチ・ドーピング知識状況に応じた教育実施が求められることが示唆された。*本研究は2018年12月に(Impact factor: 2.214, Thomson Reuters Journal Citation Reports 2017)へ掲載された(論文1)。
2) 日本の大学生アスリート1,773名を対象に、アンチ・ドーピングに対する学習意欲が知識に及ぼす影響を検討した。85%のアスリートが比較的高い学習意欲を有していた。一方、学習意欲レベルが高いアスリートと低いアスリートのアンチ・ドーピング知識には有意差は見られず、全体的に知識が乏しく、アンチ・ドーピングに関する情報提供が不十分である可能性が示唆された。*科研費・若手研究(2020-2022, 20K19577)として実施し、2021年8月にFrontiers in Sports and Active Living へ掲載された(論文5)。
3) JSPO医・科学研究プロジェクト「学生アスリートを対象としたアンチ・ドーピング教育プログラム開発のための基礎研究」(2020~2023年度)を推進している。大学生アスリートの詳細なアンチ・ドーピング教育経験や教育インフルエンサー、具体的な知識状況を解明し、教育トピックス別の知識確認テストも開発している。2023年度国民体育大会より、出場者とスタッフへのアンチ・ドーピング教育が必須化されるため、申請者らは研究相談者らと共同し、教育プログラムの開発・運用の検討も推進している。
4) 日本国内における、2021Code/教育に関する国際基準の履行に向けた戦略計画の策定 (スポーツ庁/ JADA)に向けた教育検討会議の有識者、委員及びワーキングチームメンバーとして、戦略計画の策定に携わった (2021年9月~2022年3月)。
[研究業績:学術論文(2018年~現在)]
1. MUROFUSHI, Yuka, et al. Impact of anti-doping education and doping control experience on antidoping knowledge in Japanese university athletes: a cross-sectional study. Subst. Abuse Treat. Prev. Policy, 2018, 13.1: 1-15. (査読あり)
(以下、若手研究2020-2022[20K19577]成果物)
2. 室伏由佳. スポーツの価値を護るアンチ・ドーピングにむけた取り組みと対策, 2021年から のアンチ・ドーピング. 臨床スポーツ医学, 37:12, 1358-1363, 2020.
3. 室伏由佳.アンチ・ドーピング教育-教育に係る国際基準(ISE)の策定と教育の方向性, 2021年からのアンチ・ドーピング. 臨床スポーツ医学, 37:12, 1436-1443, 2020.
4. MUROFUSHI, Yuka. Sports and Anti-doping: Toward a Clean Sports Environment. Juntendo Medical Journal, 66 (Suppl. 1), 58-69, 2020. (査読あり)
5. MUROFUSHI, Yuka, 内藤久士 et al. Relationship between the level of willingness to learn about anti-doping and objective knowledge among Japanese university athletes: A cross-sectional study. Frontiers in Sports and Active Living, 4, 2022. (査読あり)
[研究業績:国内・国際学会発表(2020~2022年度若手研究成果)]
6. MUROFUSHI, Yuka, et al. Effect of grit on the confirmation behavior toward banned substances among Japanese university athletes. 2020 Yokohama Sport Conference, Japan, 2020.
7. MUROFUSHI, Yuka, et al. Drug/Supplement Use and Confirming Behavior of Prohibited Substances in Japanese University Athletes and Ordinary Students. 25th Congress of the ECSS, 2020.
8. 室伏由佳, et al. 日本人大学生アスリートにおけるアンチ・ドーピング教育経験がサプリメ ント使用時の禁止物質確認行動に及ぼす影響. 第75回 日本体力医学会大会, 2020.
9. 室伏由佳, 内藤久士 et al. アンチ・ドーピング教育経験が薬使用時の禁止物質確認行動に及 ぼす影響:日本人大学生アスリートの実態. 第31回臨床スポーツ医学会学術集会, 2020.
10. MUROFUSHI, Yuka, et al. Reality of Subjective and Actual Anti-doping Knowledge among Japanese University Athletes. ISSP 14th World Congress. Sport Psychology, 2021.
11. 室伏由佳, 上東悦子, 内藤久士 et al.大学生アスリートのアンチ・ドーピング教育経験カテ ゴリーと教育提供者の実態調査. 第32回臨床スポーツ医学会学術集会, 2021.(JSPO共同)
12. 室伏由佳, 内藤久士 et al. サプリメントに関するドーピングの注意喚起映像がサプリメン トに対する信念に及ぼす影響:大学生アスリートを対象としたランダム化比較試験. 第33回臨床スポーツ医学会学術集会, 2022.
[国際会議への出席:2018年~現在]
13. World Anti-Doping Agency, GLOBAL ATHLETE FORUM, Calgary, 2018. (日本代表参加)
14. National Anti-Doping Organization, Leaders’ Summit 2019, Oslo / Norway. (日本代表参加)
15. International Testing Agency (ITA:国際検査機関), 2020 Tokyo Anti-Doping Webinar 登壇.
[JADAアスリート委員会活動:2013年~現在]
16. 室伏由佳. 国民体育大会、日本選手権、JOC Jr.オリンピック等、競技会会場での啓発活動.
17. 室伏由佳. JADA公認Educator(教育者)制度の資格取得研修会 オブザーバー(2022年度).
[委員等:2021年~現在]
19. 室伏由佳. 日本eスポーツ連合 (JeSU). アンチ・ドーピング委員会 委員.
20. 室伏由佳. 日本スポーツ協会 (JSPO). アンチ・ドーピング委員会 委員.
21. 室伏由佳. 日本臨床スポーツ医学会. アンチ・ドーピング委員会 委員.
経歴
14-
2024年2月 - 現在
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2021年8月 - 現在
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2019年4月 - 現在
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2016年4月 - 現在
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2016年4月 - 現在
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2016年4月 - 現在
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2014年1月 - 現在
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2013年5月 - 現在
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2016年4月 - 2020年3月
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2016年4月 - 2019年3月
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2016年4月 - 2019年3月
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2014年4月 - 2018年4月
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2015年4月 - 2016年8月
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1999年4月 - 2014年3月
学歴
5-
2016年4月 - 2019年3月
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2003年4月 - 2006年3月
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2001年4月 - 2003年2月
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1995年4月 - 1999年3月
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1993年4月 - 1995年3月
委員歴
17-
2023年6月 - 現在
-
2023年6月 - 現在
-
2023年6月 - 現在
-
2022年6月 - 現在
-
2022年6月 - 現在
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2021年11月 - 現在
-
2021年1月 - 現在
-
2021年1月 - 現在
-
2020年7月 - 現在
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2020年4月 - 現在
-
2020年4月 - 現在
-
2013年3月 - 現在
-
2020年1月 - 2023年6月
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2016年4月 - 2023年6月
-
2019年7月 - 2023年3月
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2020年8月 - 2022年2月
-
2018年12月 - 2019年3月
主要な論文
34-
Frontiers in Sports and Active Living 4 2022年8月15日
-
Substance Abuse Treatment, Prevention, and Policy 13(1) 44-44 2018年12月 査読有り筆頭著者
MISC
3-
INTERNATIONAL JOURNAL OF SPORT AND EXERCISE PSYCHOLOGY 19 S425-S426 2021年9月
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日本臨床スポーツ医学会誌 29(2) 2021年
-
日本臨床スポーツ医学会誌 27(2) 292-299 2019年
書籍等出版物
8-
メディカ出版 2021年7月 (ISBN: 9784840475662)
-
中央大学出版部 2021年4月 (ISBN: 9784805761915)
-
メジカルビュー社 2019年12月 (ISBN: 9784758318778)
-
中央大学出版部 2019年3月 (ISBN: 9784805761915)
-
内閣府男女共同参画局調査課 2018年
-
文光堂 2018年
-
KADOKAWA 2014年10月 (ISBN: 9784041107614)
-
大修館書店 2008年12月 (ISBN: 9784469062175)
講演・口頭発表等
55-
第32回臨床スポーツ医学会学術集会 2021年11月13日
-
第32回日本臨床スポーツ医学会学術集会 2021年11月13日
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第15回国際スポーツ心理学会(2021年) 2021年9月30日
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第31回臨床スポーツ医学会学術集会, 宮崎
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25th annual Congress of the EUROPIAN COLLEGE OF SPORT SCIENCE, 2020
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Annual Conference Association for Applied Sport Psychology 35th Annual Conference
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第75回 日本体力医学会大会, 鹿児島 2020年9月24日
-
2020 Yokohama Sport Conference, Yokohama, Japan
-
日本スポーツ心理学会第46回大会, 茨城 (筑波大学) 2019年11月19日
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第30回 臨床スポーツ医学会学術集会 2019年11月17日
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第74回 日本体力医学会大会(茨城) 2019年9月
-
第74回 日本体力医学会大会(茨城) 2019年9月
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第32回大会日本健康心理学会(東京) 2019年9月
-
第32回大会日本健康心理学会(東京) 2019年9月
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第32回大会日本健康心理学会, 東京(帝京科学大学) 2019年9月
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第32回大会日本健康心理学会, 東京(帝京科学大学) 2019年9月
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福島県立医科大学 医学部 スポーツ医学講座(平成30年度一般公開講座) 2019年2月 招待有り
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第44回日本整形外科スポーツ医学会学術集会(徳島) 2018年9月 招待有り
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第44回日本整形外科スポーツ医学会学術集会(徳島) 2018年9月 招待有り
共同研究・競争的資金等の研究課題
3-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究 2023年4月 - 2026年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究 若手研究 2020年4月 - 2024年3月
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公益財団法人JKA( 競輪・オートレース ) 2022年度 研究補助(公益振興) 女性のスポーツの機会の向上に係る研究事業 2022年4月 - 2023年3月