2022年3月
教育改革推進事業実践報告2: Simulation-Based Online Program(Si-BOP)を用いた 周産期看護学実習の実際
聖路加国際大学紀要
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- 巻
- 8
- 号
- 開始ページ
- 166
- 終了ページ
- 171
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(大学,研究機関等紀要)
- 出版者・発行元
- 聖路加国際大学
2020年の新型コロナウイルス感染拡大禍において,病院施設における実習受け入れ体制は大きく制限されている。聖路加国際大学では,2020年度,周産期看護学実習に用いるSimulation-Based Online Program(Si-BOP)を開発し,2021年度前期,実際にそれらを使用した。例年の実習構成を一部変化させ,臨地実習とそれらを組み合わせた形での実習を行った。学生からは,オンラインでも看護過程展開に十分な情報が得られた,看護過程に集中できたという声が聞かれた一方,対象者との双方向の会話が乏しい,実習の臨場感には欠けるという声もあった。今後も医療現場の逼迫が繰り返されることが予想される中,状況に合わせた迅速な実習内容の変更が求められる。また,学生自身の不安の払拭および卒業後の現場とのギャップを最小限にするためにも,卒業前から実習状況や実習目標達成度について臨床現場と適時密な情報共有が求められる。本稿では,Simulation-Based Online Program(Si-BOP)の開発に関する報告に続き,それらを用いた実習の実際について報告する。(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 2189-1591
- 医中誌Web ID : W328470028