2017年
05バ−10−ポ−19(19) 卓球男子トップ選手のフォアハンドストロークのキネティクス的分析
日本体育学会大会予稿集
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- 開催年月日
- 2017年 - 2017年
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 主催者
- 一般社団法人 日本体育学会
卓球の試合において得点するために、選手は高速なラリーの中でボールの軌道や速度、回転数や回転の方向をコントロールして、相手が返球し難い様に打球する必要がある。回転数が高く、かつ速度の高い“威力”のあるボールは相手が返球し難い打球の一つと考えられるが、ボールの速度、回転数及びそれらに関連した全身の動きについては不明な点が多い。本研究では、卓球男子トップ選手10名の最大努力のフォアハンドストローク(トップスピン)を高速度カメラ及び光学式3次元動作解析システムを用いて撮影して、ボールの速度及び回転数、体幹部及びラケット保持腕の関節角度・角速度、関節トルク・パワーを算出して、ラケットのスイングスピード生成の仕組みを検討した。その結果、肩関節を介して、体幹部からラケット保持側上腕に大きなエネルギーが流入していた。10名の選手間でスイングスピードに差異がみられたため、スイングスピードと体幹及びラケット保持腕のキネマティクス及びキネティクスの関係から、フォアハンドストロークにおけるスイングスピード向上のための動作について検討した。