2017年
05バ−10−ポ−20(20) レシーバーによる球質判別の難度が高い卓球サービスに関する事例研究
日本体育学会大会予稿集
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- 開催年月日
- 2017年 - 2017年
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 主催者
- 一般社団法人 日本体育学会
本研究の目的は、「レシーバーによる球質判別の難度が高い卓球サービスとはどのようなものか」を明らかにすることである。実験には、被験者として、高いサービス技術を持つとされる歴代の日本代表選手5名(トップ群)、および、関東リーグに参加している大学生卓球選手9名(学生群)の参加を得た。試技は、被験者自身が「レシーバーによる球質判別の難度が高い」と考えている3種類のサービスとした。3種類のサービスを出す順番はランダムとし、毎回、験者が指示した。1回の試技ごとに、被験者には「有効なサービスができたか」、レシーバー役の卓球指導者には「サービスに対応できたか」を尋ねた。サーバーの動きの測定にはモーションキャプチャーシステム(200Hz)、ボールの回転の測定には3台の高速度カメラ(2000Hz)、ボールの軌道の測定には2台の高速度カメラ(120Hz)を用いた。14名の被験者で、308本のサービスのデータが得られた。これらの中から、被験者の自己評価の高かったサービスを事例として抽出し、(1)ラケット先端部の速度およびラケットの角速度、(2)ボールの回転及び軌道と、レシーバーの内観との関係などを検討した。