2018年4月 - 2022年3月
動作解析と試合分析を組み合わせたバスケットボールのシュート成功率向上のための研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究 若手研究
本研究は、バスケットボールの試合中に高いシュート成功率を有するシューター及びリリースパラメータの特徴と、シュートの成功につながるプレーの背景を明らかにすることで、バスケットボールの競技力向上に寄与することを目的としている。特に、近年テクノロジーの発展に伴い、現場でも多く導入され始めている選手やボールの位置情報や速度等の情報を取得するトラッキングシステムで得られる情報と、実験室環境下で得られる詳細情報とをあわせることによって、良いシュート動作の定義と、そのような動作の取得のためのトレーニング方法が明らかにできると考えて、両方の手法を活用することを予定している。平成30年度に大学のバスケットボールチームで試用したトラッキングシステムについて活用方法を検討してきたが、ボールの位置情報の取得において必要となる、内部にセンサを埋め込む技術的な課題を解決することができなかった。そこで、令和元年度は機械学習を用いて映像から選手とボールを識別してトラッキングする手法を調べて、試用した。現状、安定してトラッキングを進めるためには、マニュアルでの修正が必要となり、全自動で即時的にデータを算出することは困難であったが、一定のトラッキング情報は得ることができた。併せて、即時性に関する欠点を補うためのセンサシステムの利用についても検討した。令和2年度は、令和元年度に検討した前述のシステムを、実際の練習現場で試用することを予定していたが、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、実際に練習現場での測定を実施することが困難であった。そのため、各選手の身体的特徴とプレーエリアが試合におけるシュートの成否に及ぼす影響について、シミュレーション手法を用いて検討した。令和3年度に状況が改善次第、実際のデータを測定し、シミュレーションの結果と合わせて課題を検討する予定である。
- ID情報
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- 課題番号 : 18K17848
- 体系的課題番号 : JP18K17848
この研究課題の成果一覧
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MISC
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Journal of training science for exercise and sport = トレーニング科学 / トレーニング科学研究会 編 35(1) 11-16 2023年4月 招待有り筆頭著者
講演・口頭発表等
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XXIX Congress of International Society of Biomechanics 2023年8月2日