MISC

2013年

両手の接地パターンがsomatic Rubber Hand Illusionに与える影響

日本認知心理学会発表論文集
  • 小鷹 研理
  • ,
  • 石原 由貴

2013
開始ページ
25
終了ページ
25
DOI
10.14875/cogpsy.2013.0_25
出版者・発行元
日本認知心理学会

目隠しをされた状態で, 一方の手でラバーハンドに触れると同時に, もう一方の手の対応部位が触覚刺激を受けることで, 「自らの手に触れている感覚」が生起することが知られている(somatic Rubber Hand Illusion). 一般に, 錯覚の強度は身体位置からラバーハンドへの身体イメージのドリフト量によって計測されるが, sRHIの場合「触れる手から触れられる手」と「触れられる手から触れる手」の, お互い引き合う関係にある2つのドリフトが関与する点に特徴がある. 本研究において,  左右の手の接地パターンを変えてsRHIを誘起させる実験を実施したところ, 接地によって, 錯覚の主観的強度・ドリフト量が低下する場合が存在することがわかった. 一方で, 接地の有無にかかわらず, 二種類のドリフトの量には強い非対称性(「触れる手から触れられる手」の優位)が見られることもわかった.

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.14875/cogpsy.2013.0_25
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/130005472729
ID情報
  • DOI : 10.14875/cogpsy.2013.0_25
  • CiNii Articles ID : 130005472729

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