2017年
プローブデータを活用した訪日外国人の都市間の移動時特性の分析
土木計画学研究・講演集
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本研究は訪日外国人による都市間移動特性について、プローブデータを用いた分析を試行し、移動時の非効率の発生という視点から、その実態を把握することを目的とする.はじめに各都市間の移動所要時間の分布を求め、次に所要時間分布のばらつきが大きかった都市間に着目し、各旅行者の行動パターンから、非効率な移動を抽出し、その要因を詳細に把握した.所用時間分布からは、多くの旅行者は最短所要時間で移動していることがわかった.さらに、その都市間移動の最短の所要時間よりも時間が多い移動について、ルートと滞留場所、時間を分析した結果、多くの旅行者はルートとしては最適な移動を選択していたが、一部に迂回ルートの利用、鉄道以外の移動手段の非選択、待ち時間が発生していると推察されるものなど、非効率な移動を抽出することができた.