論文

2017年

幹線交通の距離抵抗が観光地の入込客数や宿泊者数に及ぼす影響の分析~モバイル空間統計を活用した方法の提案

土木計画学研究・講演集
  • 那須和生
  • ,
  • 清水哲夫
  • ,
  • 片桐由希子

開始ページ
51-04
終了ページ

地域への観光客の入込数に交通インフラ整備や交通サービス水準が及ぼす影響について、特定地域に着目した時系列的な分析、あるいは既存の交通・観光統計を用いたクロスセクションの都市間交通モデルによる分析等が行われてきた.しかしこれらは、入込客数統計の精度の問題や、季節波動への対応の困難さ、観光地の魅力モデル構築の困難さを抱えている. 本研究は、上記の課題を克服する一つの方法として、地域の人口流動統計であるモバイル空間統計の活用を考え、幹線交通の距離抵抗が観光地の入込客数や宿泊者数に及ぼす影響を検討した.具体的には、観光地別の観光入込客数および宿泊者数の距離抵抗に対する弾性値を分析する簡便なモデルを提案し、モバイル空間統計データと全国幹線旅客純流動調査データを利用してモデル推定結果を行い、弾性値の違いを説明する交通・観光特性を抽出した.

エクスポート
BibTeX RIS