論文

2017年

観光科学PBLを通じた滞在型都市観光をサポートする地域公共交通の提案 ー東京文化資源区を対象として

土木計画学研究・講演集
  • 片桐由希子
  • ,
  • 清水哲夫
  • ,
  • 友森宏樹
  • ,
  • 竹本佳文

55
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39-06
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近年、地域の生活や文化の体験、住民との交流など、滞在交流型の観光を楽しむ旅行者が増えているが、まちあるきのスケールで地域を楽しむ旅行者の観光インフラとして、公共交通を都市あるいは行政界をまたぐ圏域で検討するフレームが不在である.そこで、工学的なアプローチで観光を学ぶ大学院生によるPBL(Project Based Learning)型の演習を通じて、地域をより深く体験するための「交通」、移動から捉え直した新しい「観光」とその可能性を検討した.対象地域は、江戸東京からの文化資源が集積する都心北東部とし、まちあるき観光の現況、現行の路線バス・コミュニティバスなどの運行と利用状況を把握した上で、地元の日常的な楽しみ方の拡張と旅行者の準住民的な地域の楽しみ方を検討し、地域間および地域内のネットワーク性を高めるバス路線と利活用の仕組みを提案した.

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