共同研究・競争的資金等の研究課題

2006年4月 - 2009年3月

生涯学習のより広い便益に関する日瑞比較研究

日本学術振興会  科学研究費 萌芽研究  萌芽研究

課題番号
18653091
体系的課題番号
JP18653091
担当区分
研究代表者
資金種別
競争的資金

本研究は、すべての人々に人生のあらゆる段階で、学校教育のみならず、家庭、地域、職場など生活のなかに広がる多様な学びの機会を保障することを目指す「生涯学習社会」において、学習が個々の学習者および社会全般にもたらす様々な効果を、イギリスのTom Schullerらの提唱するwider benefits of learningの理論を援用しつつ質的に明らかにすることを主な目的とした。その際、日本とスウェーデンにおいて多様な学習機会に参加している成人学習者に焦点をあてた。20年度は、18〜19年度に日本およびスウェーデンにおいて実施した生涯学習の効果に関するインタビュー調査の結果をふまえて、インタビュー項目を改善し、両国における調査をさらに進め、スウェーデンの共同研究者とともに比較分析を行った。
具体的には、下記を実施した。
(1)日本とスウェーデンにおいて成人学習者に対するインタビューの追加調査(日本6件、スウェーデン12件)を行い、それらの比較分析を行った。スウェーデンにおけるインタビュー調査に関しては、同国在住の共同研究者ストックホルム大学国際教育研究所研究員Dr. Kiwako Okuma-NystromおよびDr. Ann-Kristin Bostomヨンショーピン大学講師が実施した。
(2)インタビュー調査結果の分析のために、Dr .Ann-Kristin Bostomを10月に、Dr. Kiwako Okuma-Nystromを2月に日本に招聘した。
(3)上記と並行して、日本国内の生涯学習研究の専門家を大学に招き、年4回の研究会を実施し、本研究課題に関する意見交換を行った。
(4)2008年9月にスウェーデン・ヨーテボリ大学およびヨンショーピン大学で開催された学会において中間報告を発表し、最終成果報告をまとめた。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-18653091
ID情報
  • 課題番号 : 18653091
  • 体系的課題番号 : JP18653091